毛穴のタイプには三種類ある?適切なスキンケアとは?
はじめに
スキンケアやメイクをする際、鏡を確認すると毛穴の黒ずみが気になることはありませんか?
ベースメイクではなかなか隠し切れず、さらに年齢とともに毛穴の開きや黒ずみ、たるみが気になってくる方も多いはずです。
しかし、毛穴は毛穴でも、人によって原因や改善方法が異なります。
いろいろな方法を試してみたけれど「ぜんぜんお肌がキレイにならない」と困った経験をされた方は、ケアの仕方が間違っていたのかもしれません。
自分に合った適切な毛穴ケアを把握して、むきたまごのようなつるつるの肌を手に入れてみましょう。
毛穴の開きの原因はどこから?
毛穴の開きの原因は、実は内部からなのです。肌がベタつく、テカる人は皮脂を取ることを意識しがちですが、実は肌の内部乾燥が原因ということもあります。
また、紫外線ケアができていないと角質が毛穴に溜まったり、エイジングが進んでたるみ毛穴になったり、普段のケアを怠るとどんどん毛穴は悩みの種となっていきます。
汚れを落とすことは大切ですが、落とし方を見直したり、足りないものを補うケアや、ダメージから守るケアも取り入れていく必要があります。
毛穴のタイプとは
毛穴にはタイプと原因があり、種類によって対処するスキンケアの仕方も異なってきます。まずは自分がどの毛穴タイプなのかを知ることが大切です。
・黒ずみ毛穴
・開き毛穴
・たるみ毛穴
毛穴にはこの3タイプ存在しており、タイプによって適切なスキンケアの方法がありますが、どのタイプでも当てはまるスキンケアの基本があります。
それは、クレンジング・洗顔・化粧水・乳液・クリームで保湿するということです。
基本のスキンケアの前に蒸しタオルなどで毛穴をふっくらと開き、汚れを落ちやすくすることで、さらに毛穴をきれいにお掃除することが出来るのです。
このひと手間で毛穴の汚れ落ちが変わります。
毛穴タイプ別ケアとは
黒ずみ毛穴
もっとも毛穴トラブルで悩む人に多いタイプです。
お肌を触った時に、角栓により毛穴がザラザラしているという人はまさにこのタイプです。
毛穴に詰まる角栓とは、皮脂によって毛穴がふさがれてしまい、抜け落ちた産毛や垢(古い角層)が混ざりあってできる、毛穴を「栓」のようにふさぐものです。
この角栓に含まれる皮脂が、酸化すると黒ずむため、毛穴の表面も黒ずんで見えるのです。
対策としては、皮脂汚れを蓄積させないことが重要です。
スキンケア方法
角栓が詰まった黒ずみ毛穴毛穴タイプは、余分な皮脂を取り除くケアがポイントです。
そのため「スキンケアの基本」である洗顔が重要になります。
使用するのは、昔からある洗顔用の固形石けんや酵素洗顔がオススメです。
クリームタイプの洗顔料は泡立ちもよく、使いやすいのですが、油分が含まれているためお肌に残ってしまう可能性もあります。
天然成分が原料の固形石けんは、余分な添加物が入っていないのでお肌に優しく、油分なども残さず洗い流してくれます。
また酵素洗顔料には、タンパク質を分解する作用があり、角質を取り除く効果があります。
角栓が詰まった毛穴タイプの場合は、原因となる過剰な皮脂を取り除くスキンケアがポイントです。
そのため洗顔は、朝、夜しっかりと行うことがきれいな毛穴を保つポイントになります。
化粧水は、収れん化粧水などの皮脂分泌コントロール作用や、皮脂酸化予防のあるビタミンC誘導体が入った化粧水を使うのがよいでしょう。
乳液やクリームは、油分の多いものよりも、さらっとした肌触りの美容液がよいでしょう。
オイルフリーや、オイルカットの物もおすすめです。
またセラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンなどの保湿成分が入ったものを選びましょう。
朝や夜だけでなく、普段から日中の皮脂対策を行うこともとても重要です。
そのアイテムとして、手軽にどこでも使えるあぶら取り紙が活躍してくれます。
あぶら取り紙は、こするのではなくお肌に押し付けて使い、1回使用するごとに捨ててください。
皮脂が浮き始めたら、小まめに取り、特にTゾーンと小鼻周辺は意識してください。
開き毛穴
乾燥肌が原因で開いた毛穴タイプのスキンケアは、もちろん乾燥対策として保湿をしっかり行うことがポイントです。
乾燥が原因の毛穴なので、オールインワンだけのさっぱりとしたスキンケアや、アルコールが入ったものはできれば避けてください。
スキンケア方法
クレンジングは、ジェルやミルクなど、刺激の少ないタイプのクレンジング剤を選びましょう。
お肌に優しいタイプのものは洗浄力が低いものが多いので、アイメイクやリップなどは専用のリムーバーで落とすのがおすすめです。
時間を掛けるとお肌へのダメージが大きくなりますのでクレンジングは1分以内で素早く行ってください。
ポイントメイクを最初に落としておくと、ベースメイクをするっと落とすだけなので、お肌へのダメージも軽減されます。
洗顔後は、清潔なタオルで優しく拭きます。
乾燥肌の人にオススメなのが、保湿系のやわらかいティッシュを濡れた顔に載せてやさしく水分を吸収させるという方法です。
ふき取った後は簡単に捨てられるので、清潔なタオルを用意するより、楽で安心ですね。
刺激がないからといって、洗顔後の自然乾燥はよくありません。
顔の水分と一緒にお肌の内部の水分も蒸発して、さらに乾燥を加速させてしまいます。
洗顔後はすぐに化粧水で保湿しましょう。
化粧水は保湿力の高いセラミドやヒアルロン酸の成分が入った化粧水を選びます。
化粧水はお肌をパッティングせずに押さえるように丁寧に付けていきましょう。
乾燥肌が原因で開いた毛穴タイプの人は、朝の洗顔ではぬるま湯で洗い流すだけでもよいのですが、寝る前に塗ったクリームや乳液の成分が残っていると感じたら、乾燥していても刺激の少ない洗顔料で軽く洗い流しましょう。
メイクや皮脂汚れを落とせるクレンジングウォーターもありますので、是非活用してみてください。
たるみ毛穴
たるみ毛穴とは、真皮を支えるコラーゲンやエラスチンの減少・劣化による、ハリ・弾力の低下が主な原因です。
毛穴は本来、弾力を持った真皮層にギュッと押されて小さく引き締まっているのですが、真皮層の弾力は年齢とともに低下し、毛穴はゆるみ、出入り口も大きく開いていきます。
このゆるんだ毛穴が筋肉や皮下脂肪が下がっていくことによって、さらに下方向へ引っ張られてしまいます。
毛穴がたるみによって、ゆるんでしまうので、縦に長く毛穴が広がっていきます。
紫外線や、喫煙によっても毛穴が目立つようになってきます。
スキンケア方法
たるみ毛穴は、お肌のコラーゲンを増やしてお肌の弾力を取り戻すケアが必要です。
そこで、コラーゲンが作られるのを助ける「ビタミンC誘導体」や、ターンオーバーを正常化する「レチノール」など、お肌のアンチエイジングケア作用のある美容液を取り入れると良いでしょう。
また、これらの化粧品が浸透しやすいように、古い角質を定期的なピーリングによって取り除くことで、お肌の生まれ変わりであるターンオーバーが促進されて、お肌のコラーゲンが増えてきます。
たるみ毛穴は予防することもとても大切です。
ピーリングで真皮のコラーゲンを増やし、毛穴のゆるみを抑えつつ、真皮の弾力を取り戻していきます。
ピーリングをおこなった後は、AHA(グリコール酸・天然乳酸)、BHA(サリチル酸)、レチノールの3種類の酸からつくられた「酸コスメ」もおすすめです。
さいごに
毛穴そのものが、もちろん気にはなると思いますが、毛穴を美しくすることが肌全体を美しくさせることを改めて理解することが必要です。
生活習慣が原因で毛穴が目立ってくることもあり、不規則な生活や禁煙は、ホルモンバランスがくずれて毛穴の開きを加速させます。
スキンケアだけに頼らず、体の内側からケアしていきましょう。