世界三大美女のひとり、クレオパトラのスペシャルケア「タラソテラピー」とは?驚くべき肌年齢の秘訣!

世界三大美女のひとり、クレオパトラのスペシャルケア「タラソテラピー」とは?驚くべき肌年齢の秘訣!

はじめに

 「39歳で亡くなるまで肌の年齢は15歳の時のままだった」

そんな逸話もある、美肌のクレオパトラ。

そんなクレオパトラは死海のミネラル成分の全権を得て、彼女の命令のもとに医薬・化粧品製造所が建てられたという記録もあり、またタラソテラピーと呼ばれる入浴法をしていたとも言われています。

タラソテラピーは海水、海藻、海泥を用いる自然療法で身体機能の回復、安眠効果、デトックス効果やリラックス効果があります。

海洋療法とも言われるこの美容法は、現代でももちろん体験することが出来ます。


 タラソテラピー(海洋療法)とは

タラソテラピーとは、ギリシャ語で「海」を意味するタラサと、「治療」を意味するテラペイアを合わせた造語で、1869年にフランスの医師ドゥ・ラ・ボナルディエールによって命名され、ヨーロッパ各地へ広がったセラピーのひとつです。


その歴史は古く、古代ギリシャのヒポクラテスが温かい海水を利用した海水浴を発明したのが始まりといわれています。

またローマ時代、アリストテレスやプラトンといった当時の医師や哲学者たちが盛んに海水浴療法をすすめたことで海泥浴が考案されたり、裕福な人々によって海水浴場がつくられ、多くの異国人達が訪れたという記録などが残っているそうです。

フランスで長い歳月をかけて発達してきたタラソテラピー(海洋療法)は、生理世物学者ルネ・カントン氏の研究により海水を用いた治療法が確立され、1907年、最初の海洋診療所がパリに開設されました。

1916年、フランス医学アカデミーは「タラソテラピーとは海洋性気候のもとで海水・海藻・海泥を用いて行う自然療法」と定義づけ、医師の指導を受けながら人間の様々な自然治癒力を引き出す医学療法とされました。

元々は身体機能の回復・リハビリテーション・健康増進のための療法技術として発達しましたが、近年では、海藻パックや海泥、海水ミネラルを用いた美容法としても確立され、本場フランスでは幅広い年齢層の人々に親しまれています。

また予防医学やリハビリテーション、リラクゼーション、皮膚のトリートメントも高く評価されるようになり、さらに健康的なダイエットやフィットネス、美容分野などでも取り入れられるようになりました。

タラソテラピーの種類とは

タラソテラピーは10種類の療法に大別されています。

なかでも、海水入浴療法(バルネオテラピー)は、全身の皮膚から直接ミネラルを取り込むことができるため、最も重要な施術といわれています。


今回は代表的なもの3つをご紹介します。

・海水入浴療法(バルネオテラピー)

海水入浴療法では、海水に含まれているイオン化されたミネラルなどの栄養素を全身の皮膚から直接取り込むことができます。

タラソテラピーの中で最も重要視されている療法の1つです。

人間の体にとって欠かすことができない5大栄養素の1つであるミネラルは生体内の有機物と結合し、身体の各部位に存在しながら、生命維持のために重要な役割を果たします。

その結果、身体の活性化、体質改善、痩身、体調調整、痛みの軽減、皮膚の保湿作用など様々な効能・効果をもたらします。

ミネラルは酵素と結びついて代謝を手助けしているので、ミネラルが損なわれると酵素は本来の働きができなくなり、代謝が悪くなるとも言われています。

定期的に海水入浴療法を行うことによって、体のバランスを維持することができます。

・海藻療法(アルゴテラピー)

海藻療法とは、海藻そのもの、または海藻を加工したものを利用した療法です。

海藻に含まれるヨードは体のリズムを整える効果が期待できます。温めた海藻ペーストを体に直接塗ることによって、老廃物の除去や脂肪の分解に働きかけることが可能です。

海藻は、海水中に含まれるミネラルを貯蔵し、ビタミンなどの栄養素を生成します。ミネラルやビタミンのほか、アミノ酸、多糖類、たんぱく質、フィトホルモン等を豊富に含み、健康増進や痩身作用に優れた効果を発揮します。

肌に対しては、ハリとツヤを与え、なめらかに整えてくれます。また、海藻に含まれるヨードは、脂肪分解や老廃物・毒素の排出を促します。

・海泥療法(ファンゴテラピー)

海泥を全身に塗ってパックする海泥療法は、エステでは定番になりつつある療法の1つです。海泥は長い時間を掛けて蓄積されたミネラルの沈殿物であり、有機物を豊富に含むため、鎮静や殺菌、保湿効果を期待することができます。

温めた海泥は、局所的な痛みの緩和およびミネラルの吸収に効果的です。
熱保持力作用があるため、リンパ液や血液の流れを促進し、毒素の排泄を促します。

また、筋肉をやわらげたり、神経痛にも効果があります。
海泥は非常に吸着力が高いため、肌の老廃物を排除する際に役立ちます。美容のコンディションをキープしたい方には、おすすめの療法です。

美肌効果

海の恵みを利用したタラソテラピーには、体にうれしいさまざまな効果が期待できます。
海水や海藻、海泥など、海にある資源を活用することによって、本来人間が持つ自己治癒に働きかけます。
海水に含まれるミネラルには細胞の活性効果が期待でき、滞りがちな体のリズムを高めることが可能です。

体のリズムを整えるタラソテラピーは、冷え性で悩んでいる方にもおすすめです。

海の成分は人間の体内と非常に似ており、体に浸透しやすいといわれています。肌が必要とする栄養素を肌細胞の深層部までなじませやすい状況にします。肌のきめを整える、美肌効果が期待できます。

自宅でできるタラソテラピー

自宅でできるタラソテラピーに、海水入浴療法(バルネオテラピー)があり、簡単に再現できます。

1.まず天然塩を用意します。
海水の塩分濃度は3~3.5%なので、家庭のお風呂の場合は、少なくとも水1Lに対して8g(0.8%濃度)の天然塩を入れましょう。

2、お湯の温度は、ぬるめの37℃に設定し、20~30分くらい、うっすら汗をかくまで入ります。
半身浴の要領で、天然塩の成分を肌から吸収させる気持ちでゆっくりと入ります。
更に効果を上げる裏ワザとして、用意ができれば海水と同じ濃度の塩分の水を霧吹きで作り、顔や体に散布してみましょう。

3、波の音や潮の香りを再現するために、防水プレーヤーで波の音を聞いたり、海の香りのソープなどを使用してみましょう。

市販のバスソルトでも再現できますが、海水療法(バルネオテラピー)を体験するには、天然塩のバスソルトが必須です。

天然塩のバスソルトとは、塩化ナトリウムを主成分としたもので、塩の産地によって効果・効能が異なりますが、主に保湿効果や老化した皮膚細胞を剥離しやすくする効果があります。

エプソムソルト(硫酸マグネシウム)のバスソルトは、バスソルトとはいいながら塩を含んでおりませんので、是非、天然塩のバスソルトでお試しください。

タラソテラピーを日常のご褒美として取り入れ、日々の疲れを癒し、体の内側からインナービューティーを目指しましょう。

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